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再会

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ハンノキ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO クリックすると大きめの絵になります
先月に夕方、ハンノキの生える里山を訪れました。

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ゴマダラチョウ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO クリックすると大きめの絵になります
陽が傾き日陰になった場所ではゴマダラチョウが休んでいました。

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ゴマダラチョウ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO クリックすると大きめの絵になります

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オオチャバネセセリ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
陽が当たる草地ではオオチャバネセセリが元気に活動していました。

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ミドリシジミ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
ハンノキの木立がある場所まで来ると、
早速グリーンに輝くミドリシジミの雄が現れたのですが、
うまく撮影できぬまま見失ってしまったのです。

行ったり来たりしながら待つこと30分。
ふと、チラチラと飛び出して近くのハンノキの葉にとまったのは、
ミドリシジミの雌でした。
葉にとまると夕陽を浴びようとして、すぐに開翅しました。
雌の翅表には黒地にブルーの模様が入ります。
このように近くで雌の開翅をじっくりと観察するのは初めてでした。

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ミドリシジミ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
少しずつ移動しては葉上で開翅しました。

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ミドリシジミ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
それから待つこと20分ほど。
だんだん、お日様が山際に近づいて来て、
観察地も日陰の部分が増えてきていました。
そろそろタイムアップにしようかと迷い始めた頃に、
雌が少し移動したのに反応して、雄が葉上に飛び出してきました!

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ミドリシジミ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
少しずつ移動してハンノキの葉上にとまると、
こちらがカメラのピントを合わせる頃には既に開翅しています。

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ミドリシジミ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
葉先にとまった雄が気持ちよさそうに夕陽を浴びて、
少しずつ翅を開いていきます。
観察しているこちらも至福の瞬間です♪

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ミドリシジミ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
しっかりと翅を開いて満足げな雄。
こちらもブレずに雄を撮影できた手ごたえがあったので、
リュックサックの場所まで急いで戻ってエクステンダーを装着。

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ミドリシジミ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
再び雄のいた場所まで行くと、
雄は少し移動して、大きめの葉の中で開翅していました。
少し風で葉が揺れてやきもきもしましたが、
美しいグリーンの翅を何とか撮影できました!

この後、雄はハンノキとは別の高木の樹上へ移動して開翅をし始めたので、
撮影を終了しました。

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クロイトトンボ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
ミドリシジミを待つ間に見かけたトンボ達。
小昆虫を捕まえて葉上で食べていたのはクロイトトンボ。

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セスジイトトンボ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
木陰にひっそりとまっていたのは、
セスジイトトンボの雌だと思われます。

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ベニイトトンボ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
ふと足元に未熟なベニイトトンボまで現れました。
ミドリシジミの撮影にと装着していた300mmでは近すぎました(笑)

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ハラビロトンボ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
ミドリシジミの食草であるハンノキが湿地を好むので、
たいてい湿地好きのハラビロトンボも一緒に見かけますね。

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ヤマサナエ(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
そろそろ老熟するヤマサナエもまだまだ頑張っていました。

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フキバッタの仲間(2022.6月 奈良県 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO クリックすると大きめの絵になります
帰り際に見かけたフキバッタが見送ってくれました。

さて、ミドリシジミの生息地を自分で探索しての撮影は12年ぶりでしょうか。
以前に撮影していたハンノキ林は工場が建った後に更地になり林ごと消滅してしまったからです。
ここ数年は教えていただいた場所やよく知られている場所でミドリシジミの撮影はできていましたが、
やはり、自分で再び生息地を見出したいと、毎年少しずつ探していました。
そうやって今回観察できたミドリシジミ。
何だか久しぶりに旧友に再会できたような気持ちになり、
感慨深く撮影しました。

小規模なハンノキの木立ですが、
来年以降も環境が変わりませんように。
ミドリシジミたちがこれからも観察できますようにと
切に願っています。

Commented by koji_kanjp at 2022-07-11 06:35
おはようございます。
ミドリシジミの新生息地発見、おめでとうございます。これは格別な気分でしょうね。
そんな環境、いつまでも守っていきたいですね。
Commented by m_2207 at 2022-07-11 17:06
すごい、すご~い♡
ミドリシジミの雌そして雄に会えたのですね\(^o^)/
しかも、綺麗な翅表を見せてくれて👏✨ 最高のひとときでしたね♪
今季は結局翅裏しか見ていないので(^^;)素晴らしいお写真を拝見して
大満足です!
他にも、たくさんの出会いがありましたね^^v
こちら、今日はマルタンに再会しましたが・・・
条件もカメラも良くないので(笑)残念な証拠写真です。
Commented by kkzm-qsgy9rr at 2022-07-12 06:41
おはようございます
 チョウやトンボにバッタとが繁殖地として最高の場所なのでしょうね。
 今日本のため池が住民の高齢化で放置所宇多野ところが多くなって、災害などの危険性もあるようですね。
 昆虫類の住める環境が無くなるのが心配です。
Commented by 22wn3288 at 2022-07-12 08:05
ミドリシジミの開翅の輝きを多く撮影出来て最高ですね。
このポイントか毎年見られることをきたいします。
Commented by chantake123 at 2022-07-17 10:42
koji_kanjpさん、
以前、ハンノキ林に工場が建ったときには、愕然としたものです。
「夜にはホタルも飛ぶよ」と農家さんが笑顔で教えてくださったハンノキ林はもうありません。
あれから12年。何とか新しい生息地にたどり着くことができました。
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2022-07-17 10:45
kkzm-qsgy9rrさん、
里山の林や棚田も手入れされずに放置されて藪化してしまったり、ソーラーパネルが一気に並んで
環境が一変してしまったり心配が多いです。
このミドリシジミの里山がこれからも残っていくことを願っています。
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2022-07-17 10:49
m_2207さん、
今回、ミドリシジミへの思い入れも相まってか、個人的にはミドリシジミの雰囲気が出た写真が
写ってくれたかなと思います。m_2207さんのマルタンヤンマのお写真が素敵ですね♪2年ぶりに
出会われたのですね!暗くて難しい条件の中で上手く撮影されているなあと拝見しました!
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2022-07-17 10:53
22wn3288さん、
雄のミドリシジミは向きによってグリーンの輝き方や色合いが大きく変化するので、
まだまだ撮影にはこれから経験が必要だなと思っています。
来年以降もハンノキ林が残っていってくれることを願っています。
コメントありがとうございます!
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by chantake123 | 2022-07-10 06:31 | Comments(8)

奈良周辺の美しい自然を見ていければと思っています。


by chantake123