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生きた化石

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山里の細流(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO) クリックすると大きめの絵になります
清らかな水の流れる山里を訪ねました。

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アケビ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
川沿いではアケビが可愛らしい花をつけていました。

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ハナイカダ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
同じく川沿いで不思議なお花を見つけました。
葉の真ん中に淡緑色の花をつけるハナイカダでした。

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ミヤマキケマン(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO クリックすると大きめの絵になります
岩の水が染み出ている所ではキケマンが咲いていました。

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ルリタテハ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
少し標高のある場所だからでしょうか。
越冬明けのルリタテハが2匹元気に飛んでいました。

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ルリタテハ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
地面に降りてきて翅を開くと、
美しい瑠璃色の模様を見せてくれました。

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アサヒナカワトンボ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
この日は細流に棲むトンボたちを観察に来ました。
陽の当たるヒノキの葉にはカワトンボ。

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シオヤトンボ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
シオヤトンボは倒木の上で日向ぼっこでしょうか。

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サナエトンボの仲間(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
小形のサナエトンボが川辺から上昇して、高いヒノキの葉にとまりました。

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ヒメクロサナエ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
小川を探索すると羽化中のサナエトンボが見えたので、川の中へ下りてみました。
胸部にYとハの模様があるのでヒメクロサナエだと思います。
この個体は残念ながら羽化不全で飛ぶことができないと思います。
でも、この個体のおかげでヒメクロサナエの生息場所を知ることができます。
身をもって教えてくれたこの個体に感謝です。
きっと上昇していった小形のサナエトンボもヒメクロサナエだろうと思っています。


さあ、この日に観察できることを期待していたのがムカシトンボでした。
この日は特別仕様。なんと虫捕り網を持参していました!
ムカシトンボは結構速く飛ぶイメージがあったので、
自分の腕では撮影できない可能性が高いと判断しました。

幸運にも川沿いの空間には、
高速でパトロールするムカシトンボを数匹観察できました。
意を決して虫捕り網を車から取り出し、
ムカシトンボを待ちかまえました。
虫捕り網をトンボめがけて振るのは久しぶり、それこそ20年以上ぶりでしょうか。
タイミングを合わせてネットを地面から振り上げると、運よく入ってくれました。

さて、どうやって撮影しようかと思案。
妻も息子もトンボをつかむのは無理そう。

すると、妻が手袋をはめて何とかムカシトンボを持ってくれました。
「トンボをつかむのは初めて」と妻。
まあ、ムカシトンボを手に持つことなんて、なかなか無いのでしょうね。
そうやって撮ったのが、この写真です。

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ムカシトンボ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 クリックすると大きめの絵になります
ムカシトンボは、現生のトンボ目のなかで最も原始的な特徴を残していると考えられ、
さらに絶滅した化石トンボ類との類縁関係も示唆されることから、
ジュラ紀(約1億9960万~1億4550万年前)の残存種、
つまり「生きた化石」と考えられています。
参考文献:吉澤和徳生きた化石,ムカシトンボの由来」 化学と生物 50巻(2012)11号

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ムカシトンボ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO クリックすると大きめの絵になります
そばのシダの葉にとまらせると、葉につかまってくれました。
捕まえてとまらせたので翅を開いてとまっていますが、
実際は、イトトンボやカワトンボのように
翅を閉じてとまる不思議な習性をもっています。

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ムカシトンボ(2021.5月 , OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO) クリックすると大きめの絵になります
大きさは小形のサナエトンボぐらいですが、
体の模様はサナエトンボの仲間とは全然違います。

貴重な姿を観察させてくれてありがとう。

地面近くを比較的ゆっくりと探索飛翔するような個体もいたので、
工夫すれば自分でもありのままの姿を撮影できるかもしれません。
でもフラッシュは必要かな(笑)
今度この場所を訪れるときには、
飛翔している姿やメスが産卵している姿を撮影できるよう、
頑張ってみたいと思っています。

Commented by Sippo5655 at 2021-05-15 21:32
1億年・・・って、想像もつかないくらい
地球って、そんなに古い歴史を持つ星なんだなあって
あらためて認識しました。
ムカシトンボは名前こそ知ってはいても見たことがありません。
ネット作戦、大成功でしたね!
奥様も、協力してくださって(o^-^o)
ムカシトンボを継続して観察できる
この場所は、素晴らしい場所なのですね。
またこの日はとても嬉しい記念日ともなったことでしょう♪
Commented by BBpinevalley at 2021-05-17 06:10
おはようございます。

読みながら、トンボの羽をつかむ感覚を思い出していました。
子供の時には、虫を触るのも平気だったようで。
触った途端に、羽先からも生命のバイブレーションが伝わってきますよね。
それにしてもムカシトンボ、名前からしていかにも貴重そうです。
ジュラ紀からの生き残りとは、まるで博物館の展示品が飛んでるようなものですね。
ご家族で里山歩きを楽しまれて、良い春の遠足ですね。
Commented by 22wn3288 at 2021-05-20 07:40
貴重なトンボを見事ゲットされましたね。
撮影後、自然に戻される所を見習いたいです。
ご家族とご一緒 羨ましいです。
Commented by 愉快な仙人 at 2021-05-22 01:16 x
こんばんは!
貴県の秘境でしょうか? 自然豊かな いい所ですね!
ムカシトンボですか! 未見です(*^^*)
ムカシヤンマは 撮ったことがあるのですが・・・。
Commented by chantake123 at 2021-05-23 23:46
Sippo5655さん、
ムカシトンボは見ることはできても撮影できない気がしたので、
今回はやむを得ずネットインしました。
嫁さんがもってくれたおかげで証拠写真がとれて、
そのあと冷静に撮影できました。
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2021-05-23 23:52
BBpinevalleyさん、
自分自身、トンボをネットインして捕まえるのはいつ以来だろうという感じでした。
顔つきや胴体に入る模様が独特で、ジュラ紀にいた種類と似た形状をとどめているのなら
それを見られるというのは感慨深いですね。
この日は気持ちの良い気候で家族で歩くにはありがたい日和でした。
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2021-05-23 23:55
22wn3288さん、
ムカシトンボはいつか撮影してみたいと思っていたので、
今回、家族の協力もあり撮影できて良かったです。
子供の頃なら標本にしていたかもしれませんが、
結構、飛翔が早いので、撮影の方が難易度が高い種類かもしれません。
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2021-05-24 00:01
愉快な仙人さん、
川の源流域にあたると思います。
幸い比較的歩きやすい場所だったので、家族についてきてもらうことができました。
ムカシヤンマはより湿地的な環境を好むかなと思います。
ムカシヤンマもまたしっかりと撮影してみたいです。
コメントありがとうございます!
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by chantake123 | 2021-05-15 19:39 | Comments(8)

奈良周辺の美しい自然を見ていければと思っています。


by chantake123