ヒョウモンチョウの飛び交う高原にて
2018年 07月 01日
平地より少し標高の高い山を訪れました。
職場の近くと比べると、ササユリの開花も1ヶ月近く遅いのですね。
草はらの中から、ギボウシの花も顔を出していました。
栗の花を見上げていると、葉の上にミズイロオナガシジミが姿を見せてくれました。
足元にはウツボグサがたくさん咲いています。
スジグロシロチョウの仲間が好んで吸蜜にやって来ていました。
少し翅を開いてくれた時に見てみると、黒斑が小さめで上下の翅脈に接していないように見えました。
自信がありませんが、ヤマトスジグロシロチョウかなあと思いました。
この日はオオチャバネセセリもたくさん見られて、ウツボグサの花にもやって来ていました。
花の上でも葉の上でも、大らかに近くから観察させてくれました。
ちらほらと咲く花たちを見ながら、草はらを歩きます。
うすいピンクの花は確かイヌゴマでしたっけ。
ちょうどイヌゴマの花を撮影している時に出てきてくれたのがヒカゲチョウでした。
少し暗めの環境では、クロヒカゲもたくさん見られました。
アザミの花もたくさん咲いていました。
アザミの花にはさまざまな蝶が吸蜜にやって来ていました。
花がたくさん集まっているので多く蜜を吸えるのか、
キアゲハは長い間この花にとまっていました。
そして、この日はヒョウモンチョウの仲間に出会えるかもしれないと期待していました。
飛び回る姿は見えてもなかなか花にとまってくれなかったのですが、
やっとアザミの花にとまってくれたのでした。
「飛ばないで」と心の中で願いながら、少しずつ近寄りながら撮影しました。
たくさんの花が集まっているため、少しずつストローを差し込む花を変えていくにつれて、
ヒョウモンチョウの体の向きも変わってゆきます。
結果的に、だいぶ近くから撮影させてくれました。
翅の裏側に白色(銀色)の斑紋がたくさんあるので、裏銀豹紋ですね。
偶然、閉じていた翅を開いた瞬間にシャッターを切っていました。
この直後に翅を羽ばたかせて飛び去ってゆきました。
この場所で蝶を撮影されていた方が「メスグロヒョウモンがいますよ」と教えてくださりました。
雄の翅はオレンジ色なのですが、雌の翅はこのように黒色になるので雌黒豹紋です。
時々翅を開閉させるときに、角度によって翅が青みがかって見えて美しかったです。
草はらを飛んでいたヒョウモンがちょこんと葉の上にとまりました。
翅裏に白色(銀色)の筋があるので、大裏銀筋豹紋です。
しばらくすると、翅を開閉させたりプルプル震わせたりウォーミングアップをして、
そして飛び上がってゆきました。
最後にミドリヒョウモンが葉の上にとまって休憩する姿を見せてくれました。
これだけたくさんの種類のヒョウモンチョウの仲間に出会えるとは思っていませんでした。
咲き始めていたオカトラノオの花。
少し麓へと下りると群生して咲いている場所もありました。
早くもアケビが実をつけていました。
おまけのルリセンチコガネです。
蝶を、植物をさがして草はらを歩かれるご様子、よいお時間を過ごされていらっしゃいますね。
いつも自然の中にある美しさも教えていただいています。
ありがとうございます。
そして数々の蝶たち、すばらしいです。
お尻を上げて吸蜜するウラギンヒョウモン、私も見たいです。
向きを変えていく動作が面白いです。
メスグロヒョウモンも美しいですね。
オオウラギンスジヒョウモン、数年前に撮ったきりです。
アケビの実、ずいぶんおおきくなっていますね。
季節は確実にすすんでいますね。
スジグロシロチョウとヤマトスジグロシロチョウ
私にはお手上げです^^;
ヒョウモンたちとたっぷり遊ばれて(*´∇`*)
私、ウラギンヒョウモン好きなんですよー。
ミドリヒョウモンは、すぐに夏眠に入ってしまうから、
この季節に会えると嬉しいですよね!
センチコガネに「ルリ」と名の付く子がいるのですね。
虫さん種類多過ぎて、
やはり出会った虫を都度名前調べて
少しずつ覚えてゆくスタンスかな♪
普段は仕事に追われて余裕がありませんが、
たまに野山へ出た時に、こうして蝶や花に出会えると本当に有難い気持ちになります。
少し時期が違うと、また違った出会いがあり、自然は奥が深いです。
コメントありがとうございます!
この場所でササユリに出会えると思っていなくて、
ちょうど開き始めた美しい姿を見ることができました。
ヒョウモンの仲間は、自宅付近はツマグロが圧倒的な優占種なので、
すこし山間に入って、ウラギンやメスグロの元気な姿を見るとほっとします。
最近ミドリヒョウモンもあまり見かけていない気がして少し心配です。
コメントありがとうございます!
スジグロシロチョウの仲間の判別はここ数年、自分のなかで課題になっていて、
自然度の高い場所ではヤマトスジグロを見るので、逆に普通のスジグロをちゃんと撮影できていない気がします。
ウラギンヒョウモンは私も大好きな蝶で、久しぶりに見ることができ嬉しかったです。
ルリセンチコガネはオオセンチコガネのなかで紀伊半島に分布する瑠璃色のタイプでして、
そちらでは赤色のタイプが見られると思います!
コメントありがとうございます!