ルーミスシジミ
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照葉樹林(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
晴天に恵まれた11月のある休日に、和歌山まで日帰りで小旅行してきました。
「出会える確率は0%」そう言って妻に付いてきてもらいました。
その蝶の名前はルーミスシジミ。
たとえ出会えなくても、その蝶が棲んでいそうな環境を一度見てみたいと思ったのです。


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照葉樹林(2015.11月/和歌山県)
そこは、山深い照葉樹の森でした。


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ドングリ(2015.11月/和歌山県)
道を歩くと、たくさんのドングリが落ちていて。


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コケの仲間(2015.11月/和歌山県)
本当に湿潤な森で、至る所にコケが生えていました。


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コケの仲間(2015.11月/和歌山県)
妻が撮影した別の種類のコケ。


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コケの仲間(2015.11月/和歌山県)
コケの間からは、キノコが顔を出していました。


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シダの仲間?コケの仲間?(2015.11月/和歌山県)
これはシダかしら。コケかしら。


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地衣類の仲間?コケの仲間?(2015.11月/和歌山県)
樹木には、まるでNZのミルフォードトラックでみたゴブリンモスのようなものがからまっているのです。


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ムラサキシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
目の前をちらちらと飛んでいたシジミチョウがシダにとまりました。
表翅の濃いブルーが美しい。
ルーミスシジミに非常によく似た種類の、ムラサキシジミというシジミチョウでした。


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ムラサキシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
ちょっと近づいて撮影したところで、ちらちらと舞い上がりました。
ルーミスシジミがもしいたら、これと同じくらいの警戒心なのだろうか…なんて考えていました。


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ムラサキシジミ(2015.11月/和歌山県)
頭上の葉にとまって、再び翅を開きました。
美しいムラサキシジミに出会えただけで、満足していたのです。


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ルーミスシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
妻と森歩きを楽しんでの帰り道。陽だまりにちらちらと舞うシジミチョウがアラカシの葉にとまりました。


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ルーミスシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
そこには、3匹ほどのシジミチョウがからむように飛んでいて。
どうも、日向ぼっこに良い場所を取り合っているみたいでした。
1匹が枝にとまる。遠いので自信がないけれど翅の裏の色と模様がルーミスシジミっぽい。
それでも、この時はやっぱりどうせ普通のムラサキシジミだろうと思っていたのです。


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ルーミスシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
今度はアラカシの葉の上で翅を開き始めました。
300mmの望遠レンズにエクステンダーをつけて覗くのですが、
部分的に葉が邪魔で観察しづらいです。


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ルーミスシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
今度は針葉樹の葉にとまりました。
やけに翅の裏が灰白色をしています。
まるで、「ルーミスシジミのようなムラサキシジミだな。」って思っていました。


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ルーミスシジミ(2015.11月/和歌山県)
一度、比較的下の方にまで下りてきてくれたのです。
翅の表の色が明るい水色。


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ルーミスシジミ(2015.11月/和歌山県)
そして、こちらの方に向けて翅を開いてくれたのです。


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ルーミスシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
でも、すぐに舞い上がって、だいぶ上のアラカシの葉の上に戻ってしまいました。
「なんだかルーミスシジミっぽいんだけど、でもまさか。ムラサキシジミだったんだよな。」
って思っていました。


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ムラサキシジミ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
車の近くまで戻って来たところで、目の前にシジミチョウが舞い下りてきて、
岩の上で翅を開き始めました。翅を開く前に明らかに翅の裏の色は茶色でした。
そして、翅表の色は濃いブルー。この子は明らかにムラサキシジミ。
この時、「ということは、さっきの蝶はムラサキシジミではなくてルーミスだったのかも!」
って気が付いたのです。
妻に一緒に歩いてもらったので、もう十二分に満足で。
車まで戻ったところで森歩きを終了としました。


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アサマリンドウ(2015.11月/和歌山県)
この日はブルーとの出会いに本当に恵まれていたのです。
偶然目についた青いリンドウの花。けれど、普通のリンドウに比べて葉が丸みを帯びていて。


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アサマリンドウ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
このリンドウは三重県の朝熊(あさま)山で最初に発見されたことから命名されたという
アサマリンドウという種類でした。


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マンリョウ(2015.11月/和歌山県) クリックすると大きめの絵になります
マンリョウの赤い実に冬の訪れを感じながら、この地を後にしました。

家に戻って一番、フィールドガイド「日本のチョウ」という図鑑を開いてみました。
ちょうど100ページのところを開いて、すべてを悟ったのです。
アラカシの葉から下りてきてくれたのは、ルーミスシジミだったのです!

ルーミスシジミは奈良の春日山原始林では天然記念物に指定されながら、
今では絶滅状態だと考えられています。

簡単には絶対に見られないと思っていた蝶に、初めて訪れた森で出会えたのですから
本当に幸運だったのだと思います。
決して近い場所ではないので、また訪れるチャンスがあるか分かりませんが、
この照葉樹の森でいつまでも命をつないでいってほしいと願っています。
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by chantake123 | 2015-12-12 23:39 | Comments(13)
Commented by butanekoex at 2015-12-13 09:29
すばらしい出会いがあったのですね。
ルーミスシジミとムラサキシジミ、違いがよくわかりませんが、ルーミスシジミの方が色が薄いのでしょうか。
どちらもとても美しい蝶です。

奥様が同行されてこの貴重な蝶に出会えたということは、奥様は幸運の女神ですね~。
Commented by chantake123 at 2015-12-13 19:09
butanekoexさん、
おっしゃる通り、ルーミスシジミの方が青色の部分が薄い色なのです。
どちらもきれいな蝶ですよ。
本当に確率0%といっていい蝶さがしに付いてきてくれた妻には頭が上がりません。
きっと妻のおかげで貴重な蝶に出会えたのだと思います。
コメントありがとうございます!
Commented by ビリア at 2015-12-13 22:17 x
ルーミスシジミ、稀な蝶に良く出会えましたね。
蝶が chantake123 さんを探していたように思えますね。
すごい。
Commented by asitano_kaze at 2015-12-14 13:44
確率0%の蝶に出会えたというのは幸運の女神のおかげでしょうね。
旦那様の思いつきや気まぐれに歩調を合わせてくれる奥方様は今時なかなかいませんよ。
ルーミスシジミ、貴重な蝶なのですね。このブログで初めて知りました。
それにしても、よくぞ見つけられましたね。
すてきな出会いに乾杯!
Commented by hannsinn24 at 2015-12-14 19:55
こんばんは(^O^)/
奥様と良い旅が出来
又珍しい蝶に出会えて良かったですね
蝶も良いですが、ドングリをのってる手が凄く綺麗ですね
コメント有難うございました。
Commented by nihon-burari at 2015-12-15 15:59
こんにちは、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?私は今のところ元気にさせていただいております。何回かブログでもお伝えしているとは思いますが、日本ブラリのブログ更新は月に1回から2回をペースに、公開画像は時期遅れの画像として更新させて頂いてます。皆さんからはいろいろなご意見を頂きありがとうございます。今後も日本ブラリをよろしくお願いいたします
Commented by nihon-burari at 2015-12-15 15:59
こんにちは、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?私は今のところ元気にさせていただいております。何回かブログでもお伝えしているとは思いますが、日本ブラリのブログ更新は月に1回から2回をペースに、公開画像は時期遅れの画像として更新させて頂いてます。皆さんからはいろいろなご意見を頂きありがとうございます。今後も日本ブラリをよろしくお願いいたします
Commented by Sippo5655 at 2015-12-17 21:23
ルーミスシジミとの素晴らしい出会い!!
本当に良かったですね!
私は過去に一度だけ、房総に出向いたことがありますが
その時は天候条件が悪く、姿を見ることができませんでした。
数が減っている環境で、こうして出会えたのも
神様のお導きでしょう!!
Commented by chantake123 at 2015-12-20 06:54
ビリアさん、
初めて見る蝶なので半信半疑で、本当にルーミスシジミだと確信をもったのは家に帰ってからでした。
遠くから見に来た自分に対して、ルーミスシジミもよくサービスしてくれたものだと思います!(笑)
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2015-12-20 07:00
asitano_kazeさん、
妻がついてきてくれなかったら行かなかったでしょうから、妻のおかげで珍しい蝶を見れたのだと思います。
本当にこの日は、ルーミスシジミを見られて感謝感謝で、乾杯しました(笑)
ルーミスシジミはそちらでは房総半島でも見られるようです。
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2015-12-20 07:05
hannsinn24さん、
もし、珍しい蝶が見られなくても、妻がついてきてくれたおかげで楽しい森歩きになっていたと思います。
自分にない感性というか、ドングリを見つけて拾ってくれたり、自分とは違った写真を撮ってくれたり、
妻には感謝しかありません。
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2015-12-20 07:28
nihon-burariさん、
お茶畑と富士山いいですね!
自分も時間があれば、富士山の見える場所に行ってみたいです!
コメントありがとうございます!
Commented by chantake123 at 2015-12-20 07:31
Sippo5655さん、
一日良い天候に恵まれたことは、ルーミスに出会えた大きな一因だと思っています。
房総のルーミスシジミの写真を拝見することもあるので、また、Sippoさんの目の前にも舞い降りる日が来ると思います!
コメントありがとうございます!
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