ナッツ・クラッカーの落とし物
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御嶽山(2014.8.24 長野県 木曽町)
この夏の御嶽山登山中に不思議に思ったことがありました。


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ハイマツの松ぼっくり(2014.8.24 長野県 木曽町)
登山道の所々に、きれいに種子を食べつくされたハイマツの松ぼっくりが落ちていたのです。


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ハイマツの松ぼっくり(2014.8.24 長野県 木曽町)
こんなにたくさんの松ぼっくりが集まって落ちているところも!
ご一緒していたG.F.T登山部の皆さんとは、動物か鳥が食べたのかな?という話をしていたのです。
すると、この写真を撮っていたときにすれ違った登山者の方が、「ホシガラスが集めて食べるんだよ!」と教えてくださったのです。


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ホシガラス(2013.8.19/富山県 立山市) クリックすると大きめの絵になります
御嶽山の登山では、ホシガラスは見かけたものの、その姿を撮ることはできませんでした。
けれども、以前にどこかで出会った記憶が・・・。
そうだ。去年に夏の立山で出会っていたのです。というわけで、去年の写真を引っ張り出してみました。
「ホシガラス」という名前のとおりカラスの仲間で、高山の森に棲んでいます。体の色は濃いチョコレート色ですが、
全身に白い斑点がたくさんあって、その模様が夜空にきらめく星々に似ているところから、「ホシガラス」と名前が付けられているそうです。

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ホシガラス(2013.8.19/富山県 立山市)
先日、たまたま富山大学理学部のHPに載っている「ハイマツの生態と枝の伸長」というトピックスを読んで、
ハイマツとホシガラスとの深い結びつきを初めて知りました。
ハイマツの種子は、風で散布されるのではなく、
冬越しのために貯食行動を行うホシガラスによって散布されるというのです。
ホシガラスは高い移動能力と、たくさんのハイマツの種子をためこむ喉袋をもっているのだそうです。


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ホシガラス(2013.8.19/富山県 立山市) クリックすると大きめの絵になります
ホシガラスを英語でナッツ・クラッカー(Nutcracker)というそうです。
「木の実を割る鳥」、ハイマツの種子やブナの実が大好きなホシガラスにぴったりな名前ですね。

今、御嶽山噴火に関する本を読んでいます。
御嶽山の噴火と大惨事について克明に書かれています。
その中に、火山灰で埋もれたハイマツや、その傍にいるライチョウの写真が載っていました。
落ちていたハイマツの松ぼっくりも、今は火山灰に埋もれているのかもしれません。
でもきっと、ホシガラスたちは無事なところへ移動して、命を繋いでいると思っているのです。
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by chantake123 | 2014-12-27 08:42 | Comments(14)
Commented by asitano_kaze at 2014-12-28 23:29
ホシガラス、写真でしか見たことがないです。
名前もいいし、姿も美しいですねぇ。
鳥たちは危険を察知する能力が高いですから、犠牲になることはなかったのではないでしょうか。
自然のすさまじさをまざまざと思い知らされました。
Commented by ビリア at 2014-12-29 09:28 x
おはようございます。
私もホシガラスを見たことがありません。珍しいです。
御嶽山、驚きました。
数日前に娘が登山していました。
Commented by tomiete3 at 2014-12-29 19:30
コメントありがとうございます。

植物の実は、自分で配布できない時は赤い色など鳥が好む色を付け目立つようにして子孫を残すそうですね。

 御嶽山少しは静かになったでしょうか・・・
阿蘇山はしばらく続くようです。・・
Commented at 2014-12-29 22:23
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chantake123 at 2014-12-31 05:54
asitano_kaze さん、
噴火を察知したり、いち早く逃げたりして、命をつなぐことが
できたのでしょうか。鳥は飛んで逃げられるので、生き延びて
くれるといいと思います。
コメントありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願い
いたします!
Commented by chantake123 at 2014-12-31 06:01
ビリアさん、
娘さんは登山が噴火の日ではなくてよかったですね。
ホシガラスは高い山へいくと、ライチョウよりもよく出会う気
がします。立山では宿の前で、その美しい姿を見せてくれました。
コメントありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします!
Commented by chantake123 at 2014-12-31 06:06
tomiete3さん、
普通の松は風散布のため種子に羽根がついていますが、
ハイマツはホシガラスに散布してもらうので、種子に羽根は
ついていないそうです。
御嶽山、阿蘇山と噴火が続きましたが、来年は自然災害の
少ない年になるといいなあと思います。
来年も宜しくお願いいたします。
Commented at 2014-12-31 06:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Sippo5655 at 2014-12-31 21:47
今年も1年間、お世話になりました。

大自然、そして小さな自然に寄せる
温かい想いを、

来年度も届けてください。

どうぞ良いお年をお迎えください。

また、来年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
Commented by nihon-burari at 2015-01-01 00:31

2015年、新年明けましておめでとうございます
今年もどうぞ「日本ブラリ」をよろしくお願いいたします。
前回公開した「日本の原風景」では、皆様、コメントをありがとうございます。
ブナ林の自然の中にいると落ち着きますが、工事の重機があると現実に引き戻された感が出ますよね。むしろその方が自然に見えるのかもしれませんね。
この旅行は、団体で行ったので時間制限などで、自分の思った行動には限りが出てきます。もっといろんな場所で、いろんなショットをめがけたかったところですが、それができません。今度は個人で同じ場所に出向き、いろいろと試してみたいと思います。
私の体のことまで皆さんにご心配いただき、また、温かい言葉を頂きまして本当にありがとうございます。
Commented by natureflow at 2015-01-02 16:42
ホシガラスは
立山で見るような美しい夜空の星の如く
きれいなカラス、初めて見ました。
ホシガラスとハイ松
厳しい高山で
強いきずなが結び付けているのがふしぎですね。

今年もよろしくお願いいたします。
Commented by chantake123 at 2015-01-04 08:18
Sippo5655さん、
コメントありがとうございます!
Sippoさんの生命を見つめる視点や、語り掛けてくる写真が
大好きです。
2015年も宜しくお願いいたします。
Commented by chantake123 at 2015-01-04 08:22
nihon-burariさん、
乗鞍岳の紅葉が本当に美しいです。
自分はレンズが無くて、撮影しない画角なような気もします。
勉強させてもらって、自分の幅を広げていきたいです。
2015年もよろしくお願いいたします。
Commented by chantake123 at 2015-01-04 08:34
natureflowさん、
コメントありがとうございます!
ホシガラスとハイ松もそうですが、
自然のなかに身をおくと、不思議や知らないことがたくさんです。
2015年も、そんな不思議にたくさん出会えるといいなと思います。
今年もよろしくお願いいたします!
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