ニュージーランド南島(ミルフォードトラック)
昨年末、新婚旅行でニュージーランド南島を訪ねました。
北半球の日本が冬至を迎える時、南半球のニュージーランドは夏至を迎え、様々な生き物を見ることができると思ったからです。
ニュージーランド南島南部の西半分は、「テ・ワヒポウナム 南西ニュージーランド」として世界自然遺産(1990年)に登録されており、その自然を今回の旅行で満喫してきました。
テ・ワヒポウナムとはマオリ語で"宝のある場所"を意味し、4つの国立公園からなり、その広さは世界最大級です。

ミルフォードトラックは、ニュージーランド南島の南西部にあるフィヨルドランド国立公園の北部を南北に貫く、全長53.5kmの世界的に有名なトレッキングルートで「世界で一番美しい散歩道」と呼ばれています。
全行程を歩くと4日がかりで山小屋に宿泊する必要があるため、今回はリアル・ジャーニーズ社が催行する日帰りツアーに参加して、その美しい自然にちょっぴりと触れてきました。

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テ・アナウ湖(2013.12.23/テ・アナウ・ダウンズ)
テ・アナウ湖は面積243km2(琵琶湖の約半分の面積)で、NZ南島では最大の湖です。
その南端の湖岸にたたずむ静かな町がテ・アナウです。
テ・アナウ・ダウンズから渓谷の奥へ湖をクルーズして、出発地のグレイド・ワーフへ向かいました。


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テ・アナウ湖(2013.12.23/テ・アナウ湖) クリックすると大きめの絵になります
デッキからの眺めを楽しんだり、船内でホットコーヒーをいただいたりしていました。


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湖畔の木々(2013.12.23/テ・アナウ湖) クリックすると大きめの絵になります
船からは湖畔の原生林が、だんだんと近くに見られるようになりました。


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サザンラタ(2013.12.23/テ・アナウ湖)
湖畔に生えるサザンラタの木は、NZ南島のクリスマスツリーで、この時期に赤い花をたくさん咲かせていました。
そのほかに、写ってはいませんが沖縄のヘゴのような木生シダも生えていて驚きました。


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グレイド・ワーフの入り江(2013.12.23/テ・アナウ湖) クリックすると大きめの絵になります
湖の最も奥にあるグレイド・ワーフの入り江へと入っていきました。


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ミルフォードトラックの出発地であるグレイド・ワーフ(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
出発地であるグレイド・ワーフの桟橋で船を下り、洗剤で靴の裏を洗ったら、いよいよトレッキングのスタートです。


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ブナ森をゆく(2013.12.23/ミルフォードトラック)
出発してすぐ、鬱蒼と茂ったブナ林の中を歩きました。


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ゴブリンモスに覆われたブナ林(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
フィヨルドランド国立公園では激しい地形が人をはばみ、太古のままの原生林が残っています。
緯度は日本の北海道とほぼ同じです。偏西風の湿った空気がサザンアルプスの山並みにぶつかり大量の雨が降ります。
一年に6000mm以上という世界有数の降水量によってシダやコケが生い茂り、「世界で最も涼しいジャングル」とも呼ばれるそうです。


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林床に生い茂るシダやコケ(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
森を覆いつくすコケが大量の水を溜め込み、豊かな森を育んでいます。


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ミズゴケ(2013.12.23/ミルフォードトラック)
様々な種類のコケ類が見られ、ふかふかに分厚く地表を覆っていました。


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クラウンファーン(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
ミルフォードトラックを歩いて、シダ類がニュージーランドを代表する植物の一つであることを知りました。


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クラウンファーン(2013.12.23/ミルフォードトラック)
未だ展開しきらない渦巻状のシダの新芽は、マオリ語でコルまたはコルー(koru)と言い、「新生」「成長」「力」「平和」の象徴とされているのです。
マオリの彫刻やタトゥーのモチーフとして描かれてきたほか、現在ではニュージーランド航空のロゴマークにもなっています。


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シダの一種(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
様々な形をしたシダ類を見ることができました。


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グリーンフード オーキッド(2013.12.23/ミルフォードトラック)
シダやコケに覆われた林床からランの仲間が顔を出していました。


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グリーンフード オーキッド(2013.12.23/ミルフォードトラック)
草丈10cm~20cmの緑色のランはグリーンフード オーキッド。


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グリーンフィンガーズ オーキッド(2013.12.23/ミルフォードトラック)
小形の緑色のランはグリーンフィンガーズ オーキッドだと思います。


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イースターオーキッド(2013.12.23/ミルフォードトラック)
ランの仲間は樹上にも着生していて、このランは名前の通りイースター(キリスト教の復活祭)の頃に咲くのだそうです。


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バンブーオーキッド(2013.12.23/ミルフォードトラック)
こちらの着生ランは、12月初旬まで咲いていたというバンブーオーキッドでした。


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ブラケット ファンガス(2013.12.23/ミルフォードトラック)
木の表面には大きなキノコもたくさん生えていました。


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グレイドハウス(2013.12.23/ミルフォードトラック)
途中グレイド・バーンの河川敷に寄ったりしながら、お昼頃にグレイドハウスに到着しました。
昼食のサンドイッチやスープがおいしかったです♪
ここはちなみに、ミルフォードトラック全行程の中では、1日目の宿泊地にあたります。


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クリントン川(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
グレイドハウスを再び出発して、クリントン川に架かる吊り橋を渡ると、そこからは川沿いの道を行きました。


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オオウナギ(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
吊り橋の上からは、クリントン川を悠々と泳ぐオオウナギの姿を見ることができました。
体長1mほどはありそうでした!


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道沿いを覆うシダやコケ(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
川沿いなので、森の中ほどではありませんが、それでもシダやコケが美しい散歩道なのでした。


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クリントン川とMt Anau(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
川沿いの道は日本で例えるなら、上高地の明神から徳澤へと向かう梓川沿いの道に、雰囲気が似ている気がしました。


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シルバービーチ(銀ブナ)(2013.12.23/ミルフォードトラック)
NZのブナの原生林は、ブナ科から独立したナンキョクブナ科の仲間で、この森では3種類のブナが見られました。最初に教えてもらったシルバービーチ。


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マウンテンビーチ(山ブナ)(2013.12.23/ミルフォードトラック)
グレイドハウス近くには、オールドマンズヘアードという地衣類をたくさん纏ったマウンテンビーチがありました。


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レッドビーチ(赤ブナ)(2013.12.23/ミルフォードトラック)
樹齢800年と言われる「The giant Red Beech tree」も見ることができました。


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ウェットランド(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
行程の最後にウェットランドと呼ばれる湿地帯を訪れました。


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サンオーキッド(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
オレンジ色をしたミズゴケの中で、サンオーキッドというランが花を咲かせていました。


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サンオーキッド(2013.12.23/ミルフォードトラック)
サンオーキッドの花は紫色とピンク色があり、どちらも美しかったです。


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ウェットランドから望むMt Sentinel(2013.12.23/ミルフォードトラック) クリックすると大きめの絵になります
今回の日帰りトレッキングでは、このウェットランドまでで引き返し、グレイド・ワーフへと戻りました。
4日間でミルフォードトラック全行程を行く場合は、Mt Sentinelの左側の谷を越えて、最後はミルフォードサウンドまで続いています。
いつの日か、もう一度ミルフォードトラックを歩く機会があれば、ぜひ4日間の全行程を歩いてみたいと思います。
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by chantake123 | 2014-02-03 05:24 | Comments(2)
Commented by natureflow at 2014-02-05 20:47
すごいすごい!!
ニュージーランドへ行きたくなりました。
植物も雰囲気が似ているのに
種類がすっかり違いますね。

実は娘の夫の家族がニュージーランドにいるので
絶対行かなくてはと思いました。

素敵なハネムーンでしたね!!
Commented by chantake123 at 2014-02-09 22:35
natureflowさん、
ニュージーランド南島は、自然豊かな素敵な島で、本当に好きになって
帰ってきました。ぜひぜひ、機会があれば行っていただきたいと思い
ます。何回かに分けて写真を紹介できればと思っています。
コメントありがとうございます!
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